2024.04.26

ジオラマ制作

こんにちわ。訪問看護ステーションしんえいです。
今週は訪問看護で利用者が作成した作品をご紹介いたします!

「ジオラマ」を作成しました。
訪問看護では、作品作りも行っています。

今回は、利用者と一緒に
①何を作成するか
②必要な材料
③イメージ(タイトル)
④実際に作成
⑤振り返り

の順番で取り組みました。

思い通りの材料が手に入らない中、ある材料でどのように作成していくかを考えていきました。
完成した後には、振り返りを行いました。
内容は「こだわった部分」「やってみてどうだったか」の2点を確認しました!
こだわった部分は、フィギュアに砂をかけているところで、楽しかったとのことでした!

作品作りを通して、自分で準備・作業を進める力や、予想外の場面での対応力(必要な材料が揃わない)などを経験することができました!
そして何より、作品への愛着を感じられたのではないでしょうか。

作品作りを通して、自分を表現したり、感想を言語化したりして、ありのままの自分を受け入れてもらえる・認められる体験を通して、自分を好きになってもらいながらより良い生活を送ってもらえるといいなと思っています。

2024.04.19

不登校について

今週は、私たちが関わらせている方で良く出てくる「不登校」についてとその考えを説明していきます。

不登校とは、文部科学省は
「年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒」のうち「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、『病気』や『経済的理由』による者を除く)」
と定義しています。

訪問看護では、上記のように不登校の方に携わらせていただくケースが多いです。
学校に行かなくなる理由としては、
「親と離れることに不安」
「自分だけ親友ができない」
「学校に行ったらイライラする」
「人に見られている感じがして苦痛」
など、多岐に渡ります。
また、一つの要因だけでなく、様々な要因が複雑に絡み合っています。
上記のようなストレスが続くと、緊張や不安な状態が続き、身体を休ませる手段として学校に行かないことを選択します。
ただ、友だちと関わりたい・楽しく学校に通いたいという方も多くいらっしゃいます。

訪問看護での関わりでは、
①安心できる環境づくり(訪問看護スタッフも含める)
②信頼関係の構築
③やりたいこと・困りごとの共有・達成するためにどうしていくか
④ご家族様との連携(養育者の負担の軽減や今後に向けての話し合い)
⑤外出の同行支援
⑥他者とのコミュニケーションの練習(折り合いのつけ方や感情のコントロール、うまく伝える方法)
⑦不安の対処法
⑧生活リズムや服薬管理
などです。

ご家庭によっても求められていることは様々ですので、各ご家庭の想いや必要なことを確認しながら進めさせていただいています。

1人1人が社会に参加し、自立し、健康に生きていってもらいたいなと願っています。

2024.04.12

『けん玉』の思わぬ効果とは!?

訪問で取り入れている「けん玉」についてご紹介します。

けん玉は、感情コントロールを養うのに役立つ可能性があります。
この遊びは、集中力と忍耐力を要求し、失敗や挫折に対する耐性を高めることができます。

以下に、けん玉が感情コントロールにどのように役立つかを詳しく説明します!

○集中力の向上:
けん玉を練習するときには、完全に集中している必要があります。球を正確に投げ上げ、棒で受けるためには、注意を集中させ、外部の気を散らさないようにすることが重要です。
この集中力の向上は、他の活動や日常生活においても役立ちます。

○忍耐力の養成:
けん玉は簡単なように見えますが、実際には熟練を要する技術が必要です。
最初は成功率が低く、多くの失敗を経験することになります。
しかし、その度に挑戦を続けることで、徐々に技術を向上させることができます。
この過程で、忍耐力を養うことができます。

○挫折に対する対処法の学習:
けん玉を練習する過程で、何度も失敗することになります。
しかし、そのたびに挫折せずに続けることで、自己効力感や自己肯定感を高めることができます。
挫折を乗り越えることができるという経験は、感情コントロールやストレス管理にも役立ちます。

○自己規律の向上:
けん玉を練習するときには、自己規律が重要です。
自分の感情や衝動をコントロールし、練習に集中することが必要です。
このような自己規律の養成は、感情をコントロールし、冷静な判断をする能力を高めるのに役立ちます。

総じて言えば、けん玉は単なる遊びではなく、集中力や忍耐力、挫折に対する耐性、自己規律など、感情コントロールに関連するさまざまなスキルを養うのに役立つことができます。

以上、けん玉のご紹介でした!みなさんもお試しください♪

2024.04.05

『お手玉』の効果とは!?

今週は、訪問で取り組んでいるお手玉についてのご紹介をします。


お手玉は、小さな布袋に小豆を入れ、投げ受けする遊びです。
日本の伝統的な遊びの一種でもありますね。

訪問看護では、お手玉キャッチをしています。
その効果についてご紹介していきます。

①目で見る力:
投げられたお手玉を目で追う力や、近づいてくるお手玉に焦点を合わせる力を養うことが期待できます。
お手玉の軌道(山なり、真っ直ぐ)を変えることで眼を動かす範囲を変化させることもできます。

②力をコントロールする:
お手玉を相手に向かって投げる時に、力を調節する働きが期待できます。
投げる距離を変えながら行うことで、お腹周りや肩から指先にかけ、力を入れるタイミングや強弱を学習していきます。
自分の身体に意識を向ける練習にもなります。


日常生活で、鉛筆などを力強く握ってしまい疲れやすい、身体の使い方がぎこちなく生活に支障がある方に提案することがあります。

他にも、感情コントロールやバランス機能、社会交流など、様々な効果が期待できます。

これからもお手玉を提案していきたいと思います。

以上、お手玉についてのご紹介でした!