2025.05.27

運動は“からだ”だけでなく“こころ”の元気にも

こんにちは!訪問看護ステーションしんえいです。
今回は「運動」についてお話しようと思います。

「運動が大事」とはよく言われますが、具体的に何が良いのでしょうか?
実は、体の健康だけでなく、心の安定や意欲にも深く関わっていることが分かっています。

訪問看護や在宅支援の現場でも、運動を取り入れた生活ができている方は、
・転倒しにくくなった
・表情が明るくなった
・「また○○がしたい」と前向きな発言が増えた
など、よい変化が多く見られます。

運動がもたらす5つの効果

1. 筋力や柔軟性を保つ
   → 日常生活の「立つ・歩く・着替える」がスムーズに。

2. 血流がよくなる
   → 脳や内臓への働きも活発になり、元気が出やすく。

3. 自律神経が整う
   → 睡眠リズムや気分の安定に役立ちます。

4. 認知機能の低下を防ぐ
   → 簡単な体操や歩行でも、脳がしっかり刺激されます。

5. 「自分でできた」が自信に
   → 達成感が意欲や社会参加につながります。

運動といっても、難しいことをする必要はありません

* 朝、いちばんに窓のそばで背伸びをする
* 毎日決まった時間に椅子から立ってみる
* テレビを見ながら、足を軽く動かしてみる
* 好きな音楽に合わせて体をゆらす
* 近くの公園まで散歩に行く

こうした“生活の中のちょっとした運動”を、無理なく積み重ねることが大切です。

訪問看護では、運動を「義務」にせず、「気分転換」や「楽しみ」にできるよう、支援しています🍀

2025.05.19

熱中症予防は“今”から!──暑さに負けない体づくり「暑熱順化」のすすめ

皆さんこんにちは!訪問看護ステーションしんえいです!

突然ですが、
夏が来る前に、準備はできていますか?

5月から6月にかけて、気温がぐんぐん上がり始めます。
毎年この時期から、”熱中症で救急搬送される方が増える”のをご存じでしょうか?

とくに高齢の方、持病をお持ちの方、室内に長くいる方は、体が暑さに慣れていないために、熱中症を起こしやすくなります。

そこで注目したいのが、「”暑熱順化(しょねつじゅんか)”」という考え方です。

・暑熱順化とは?

暑熱順化とは、「体が暑さに慣れること」
少しずつ汗をかく機会を増やし、汗腺や血管の調整機能を高めておくことで、熱中症になりにくい体を作ることができます。

暑熱順化が進むと、こんな変化が見られます:

* 少しの暑さでも汗をかきやすくなる(体温調節がスムーズ)
* 心拍数や体温の上昇がゆるやかになる
* 脱水や倦怠感が出にくくなる

体が暑さに「慣れる」のには7〜10日ほどかかると言われています。
つまり、暑くなる“前”の準備が大切なのです。

「今日からできる!暑熱順化のポイント」

 ① 日中、軽く汗をかく習慣を
* 日陰での散歩(15〜30分)
* 軽いストレッチや体操
* 室内での家事(掃除など)でもOK
※無理はせず、汗をかいたらしっかり水分補給をしましょう。

② シャワーだけでなく「湯船につかる」
* 38〜40℃のぬるめのお湯に10分程度
* 軽く汗をかくことで、血流や自律神経が整いやすくなります

 ③ 室内でも「暑さ」を意識して
* エアコンに頼りすぎず、午前中の涼しい時間に少し窓を開けるなど、体が自然な温度に触れる機会をつくりましょう

私たち訪問看護では、気温や湿度の変化にも注意を払いながら、季節に応じたケアを行っています。

* 水分補給や食事のアドバイス
* 室温・湿度チェック
* 体調変化の早期発見
* 暑熱順化に向けたリハビリや運動の提案

高齢の方や疾患のある方は、とくに「暑さに気づきにくい」「汗をかきにくい」という特徴があります。
だからこそ、周囲の声かけやちょっとした準備がとても大切なのです。

”熱中症は、夏本番より“今”からの対策がカギ”です。
暑さに少しずつ慣れていくことで、元気に夏を迎える準備ができます。

私たちも、皆さまが安心してこの夏を乗り越えられるように、日々サポートしてまいります🌿

2025.05.13

梅雨の季節を、元気に過ごすために

みなさんこんにちは!訪問看護ステーションしんえいです。

いよいよ梅雨の季節がやってきます

梅雨(つゆ)は、毎年6月頃から7月にかけて訪れる、日本の独特な季節です。
雨が続き、空気がじめじめとして、どことなく気分もどんよりしてしまう──そんな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。

訪問先でも、「気分が乗らない」「頭が重い」「関節が痛い」など、体や心に変化が出やすい季節として、毎年注意しています。

●梅雨が心と体に与える影響とは?

・気圧の変化により、自律神経が乱れやすく、体のだるさや頭痛を引き起こすことがあります。
・湿度の上昇で、関節痛や呼吸のしにくさを感じる方もいます。
・日照時間の減少によって、気分が沈みやすくなることもあります。

これらの症状は、決して「気のせい」ではありません。
誰にでも起こりうる自然な変化です。

~梅雨を少しでも快適に過ごすコツ~

① 体のリズムを整える
* 朝はカーテンを開けて光を取り入れましょう
* 食事の時間を一定にして、体内時計をキープ

② 湿気対策を意識する
* 除湿機や換気を活用し、部屋の空気をリフレッシュ
* カビ対策にもなり、呼吸器への負担軽減にもつながります

③ 気分転換の習慣をつくる
* 雨音をBGMに読書や音楽を楽しむ
* 軽いストレッチや深呼吸で、こころの緊張をゆるめる
* 好きなお茶や香りで「自分を整える時間」を持つ

●訪問看護では、梅雨時期もサポート体制を整えています

* 室内の環境チェック(温度・湿度)
* 体調の変化の早期発見
* 気分の浮き沈みに寄り添う会話や関わり
* 必要に応じた医療的アドバイスや連携対応

梅雨は“がまん”の季節ではなく、“いたわり”の季節。
天気に合わせて、心と体も“ゆっくりペース”で過ごしてみませんか?