お知らせ


2024.06.05

救急とは①

こんにちは!6月に入り急激に暑い日が増えました。
まだまだ体が暑さに慣れず、熱中症が起こしやすくなる時期です。
早め早めの対策をして、本格的な夏を迎えたいものです。

私は救急現場で働く機会を得て色々学びました。
皆さん、救急というとどんな事をイメージするでしょうか?

今、救急車の適正利用が問題になっています。
具体的には「病院へ行きたいけど車が無いから」とか「夜はどこの病院へ行けば良いか解らなかったから」という理由で軽症(ある程度の治療をすれば帰宅できる人)の人が大半で、入院、手術等を即必要とする人はほんの一握り。
そして、救急隊は無限に居る訳ではないので、一度消防署を出ると1時間近く次の患者さんの元へは行けません。(患者さんの状況把握をして、病院に問い合わせして、搬送しても診断名が付くまでは病院に待機し、その病院で対処出来ない患者さんは更に高度な治療をする病院に搬送しなけらばならないんです。)
コロナ禍では搬送先が決まらず24時間以上患者さんの所から動けなかったという事がありました。

救急の捉え方は人それぞれ違います。
なので、本当に救急車や救急医療が必要な人は、「生きるか死ぬかの瀬戸際にいる人」と思ってください。

あと、良く「昼間は時間がなくて受診出来なかったから来た」「夜なら待たずに診て貰える」と考えて夜間救急外来に来る人が多くいましたが、テレビの世界と現実は違う!って声を大にして言わせて下さい。
夜間の救急外来は基本的に応急処置を行う事が使命です。
なので、病院によっては薬の処方は1日分だし、検査も必要最低限のみです。
こういうと「冷たい」と思われますが、救急医療の現場は助かる命を助ける為に尽力するのが目的なのです。


今後も救急外来に勤務した経験を元に応急処置などをお伝え出来るような機会を持てたらと思います。
もし、こういう事が知りたい、などあればいつでもスタッフに声を掛けてくださいね。

一番の願いは皆さんが元気で救急医療にか関わらないで生活できる事、です!