お知らせ


2024.07.24

救急とは③

最近暑い日が続いていますが皆さん体調を崩されたりしてはいないでしょうか?
熱中症予防のために水分補給はもちろん暑さ対策、不必要な外出を避けるなどそれぞれしてますか?

さて、今回は三度の救急外来での事についてです。
特に夏場に多かった「虫刺され」についてのお話しです。
ここ数年は暑さに関係なくスズメバチや他のハチに刺される、毛虫に刺されたなど多く見られるようになりました。
最近もニュースで子どもが集団でハチに刺されたと聞きました。刺されただけなら良いのですが刺された場所が腫れて痛む事はもちろん、夏場は刺された場所から汗などが媒介となって細菌が入りそこから感染を起こし刺された周囲が腫れたり、ひどい時は熱が出たりします。

ハチなどに刺された時の応急処置としては、
①まず、刺された場所を良く見て下さい。もし、針のようなものが刺された場所に見えるときは無理やり押し出したりピンセットで取ろうとすると針にある毒素の入った袋(のようなもの)を押し出してしまい毒素が広がってしまうことがあるので、お店などで貰えるポイントカードのようなプラスチック製のものを針があると思われる場所に当ててピンとはじいてください。爪ではじく、でもいいです。
②十分に流水で洗い流してください。
③はじいてみて針が取れたか分からない時はそのまま綺麗なハンカチやガーゼで保護して皮膚科または外科へ行くようにしてください。

また、ハチに刺されたときによく聞くアナフィラキシーショックという言葉ですが、初めて刺された時より2回目に刺された時に起こりやすいと言われています。
刺されてから1時間以内に呼吸が苦しい、蕁麻疹が出る、吐き気や動悸、眩暈など様々な症状が急激に起こります。
なぜ2回目に刺された時が怖いのかというと、1回刺されるとハチの毒素に対して免疫系統が反応し抗体を作ります。
2回目にその毒素が体に入って来た時、体が過剰に反応してしまうため呼吸苦などの症状が起こり深刻な場合は命にかかわると言われています。
ただ、大人の皆さんは子どもの頃ハチに刺された記憶なんて覚えていないことが多いかなと思います。
なので、ハチに刺された後は特に1時間、体の状態に注意してください。

またハチに刺された場所はかなり腫れて痛む事があります。
その時は清潔なガーゼなどで刺された場所を保護してから冷やしてみてください。
もし、腫れが広がってしまったり、例えば刺された場所が指なのに手全体が腫れたりする事が起こる時もあります。
そうなると少し厄介なので早めに病院へ行くようにしましょう。


余談ですが・・・・・。
何年か前に東京の多摩地区の方で蛇にかまれた方、マムシに噛まれた方が居ました。
蛇に噛まれるなんて事は浦安の周辺ではないとは思いますが、蛇は噛まれると蛇の種類によっては血清というものが必要で、その血清というものが全ての病院にある訳ではないので厄介です。
もし山などにおでかけの際は蛇を見かけてもあまり近づかないようにしてください。
(もし蛇に噛まれた時、噛まれた種類が分からなければ余力があればその蛇を捕まえて医療機関へ持って行くと良いですが・・・。)




今、学生さんは楽しい夏休み中ですね。
お休み中は色々おでかけする事が多いかなと思いますが、けがや事故、病気に気を付けて楽しい夏を過ごしましょう!