2025.05.19
熱中症予防は“今”から!──暑さに負けない体づくり「暑熱順化」のすすめ

皆さんこんにちは!訪問看護ステーションしんえいです!
突然ですが、
夏が来る前に、準備はできていますか?
5月から6月にかけて、気温がぐんぐん上がり始めます。
毎年この時期から、”熱中症で救急搬送される方が増える”のをご存じでしょうか?
とくに高齢の方、持病をお持ちの方、室内に長くいる方は、体が暑さに慣れていないために、熱中症を起こしやすくなります。
そこで注目したいのが、「”暑熱順化(しょねつじゅんか)”」という考え方です。
・暑熱順化とは?
暑熱順化とは、「体が暑さに慣れること」
少しずつ汗をかく機会を増やし、汗腺や血管の調整機能を高めておくことで、熱中症になりにくい体を作ることができます。
暑熱順化が進むと、こんな変化が見られます:
* 少しの暑さでも汗をかきやすくなる(体温調節がスムーズ)
* 心拍数や体温の上昇がゆるやかになる
* 脱水や倦怠感が出にくくなる
体が暑さに「慣れる」のには7〜10日ほどかかると言われています。
つまり、暑くなる“前”の準備が大切なのです。
「今日からできる!暑熱順化のポイント」
① 日中、軽く汗をかく習慣を
* 日陰での散歩(15〜30分)
* 軽いストレッチや体操
* 室内での家事(掃除など)でもOK
※無理はせず、汗をかいたらしっかり水分補給をしましょう。
② シャワーだけでなく「湯船につかる」
* 38〜40℃のぬるめのお湯に10分程度
* 軽く汗をかくことで、血流や自律神経が整いやすくなります
③ 室内でも「暑さ」を意識して
* エアコンに頼りすぎず、午前中の涼しい時間に少し窓を開けるなど、体が自然な温度に触れる機会をつくりましょう
私たち訪問看護では、気温や湿度の変化にも注意を払いながら、季節に応じたケアを行っています。
* 水分補給や食事のアドバイス
* 室温・湿度チェック
* 体調変化の早期発見
* 暑熱順化に向けたリハビリや運動の提案
高齢の方や疾患のある方は、とくに「暑さに気づきにくい」「汗をかきにくい」という特徴があります。
だからこそ、周囲の声かけやちょっとした準備がとても大切なのです。
”熱中症は、夏本番より“今”からの対策がカギ”です。
暑さに少しずつ慣れていくことで、元気に夏を迎える準備ができます。
私たちも、皆さまが安心してこの夏を乗り越えられるように、日々サポートしてまいります🌿