お知らせ


2025.11.25

「失敗とのつきあい方」

みなさんこんにちは。訪問看護ステーションしんえいです。

今回は、「失敗とのつきあい方」についてお話したいと思います。
子どもでも大人でも、失敗はできれば避けたいもの。
特に発達障がいや精神的な不調を抱える方にとっては、
「失敗=自分を否定されること」と感じやすく、つらさが大きいことがあります。

しかし私たちは、失敗は“後戻り”ではなく、
その人の成長にとって大切な経験のひとつだと考えています。



🌱 失敗がつらく感じる背景

失敗が苦しくなる理由には、さまざまな背景があります。

* うまくいかない自分が許せない
* 周囲と比べて落ち込んでしまう
* 小さなつまずきが大きな不安につながる
* 過去に叱責された記憶が残っている
* 完璧でいなければいけないと思い込んでいる

こうした「心のクセ」を理解することが、支援の第一歩です。



🌟“失敗とのつきあい方”
 ① 失敗は評価ではなく“情報”

うまくいかなかった部分は「ダメだった証拠」ではなく、
次の改善点を知るためのヒントです。
一緒に整理することで、自分を責める負担を軽くします。

② 小さな成功体験を積み重ねる

* できるところから始める
* ほんの少しの成長も言葉にして伝える
* 本人が選べる活動を増やす
 ことで、失敗に負けない「自己肯定感」を育てます。

 ③ 自分のペースで進む

周りと比べる必要はありません。
「昨日より少しできたこと」を見つけながら、
自分の歩幅で前に進むことを大切にしています。

 ④ 感情の整理をサポート

失敗すると、怒り・悲しみ・不安など、
さまざまな感情が溢れます。
訪問の場で気持ちを丁寧に整理し、心の負荷を和らげます。

 ⑤ 失敗を避けるのではなく“扱える自分”へ

失敗のない人生はありません。
大切なのは、失敗したときに立て直す力をつけること。
これは、学校・仕事・人間関係での自立にもつながります。


 まとめ

失敗は誰にでもあるもので、
それ自体が悪いわけではありません。
大切なのは、失敗したあとにどう気持ちを立て直し、
どうやって次につなげていくかです。

訪問看護しんえいは、
「できなかったところ」ではなく、
**「どうすれば前に進めるか」を一緒に考える存在**でありたいと思っています。

少しでも不安や迷いがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。