2024.04.19
不登校について
今週は、私たちが関わらせている方で良く出てくる「不登校」についてとその考えを説明していきます。
不登校とは、文部科学省は
「年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒」のうち「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、『病気』や『経済的理由』による者を除く)」
と定義しています。
訪問看護では、上記のように不登校の方に携わらせていただくケースが多いです。
学校に行かなくなる理由としては、
「親と離れることに不安」
「自分だけ親友ができない」
「学校に行ったらイライラする」
「人に見られている感じがして苦痛」
など、多岐に渡ります。
また、一つの要因だけでなく、様々な要因が複雑に絡み合っています。
上記のようなストレスが続くと、緊張や不安な状態が続き、身体を休ませる手段として学校に行かないことを選択します。
ただ、友だちと関わりたい・楽しく学校に通いたいという方も多くいらっしゃいます。
訪問看護での関わりでは、
①安心できる環境づくり(訪問看護スタッフも含める)
②信頼関係の構築
③やりたいこと・困りごとの共有・達成するためにどうしていくか
④ご家族様との連携(養育者の負担の軽減や今後に向けての話し合い)
⑤外出の同行支援
⑥他者とのコミュニケーションの練習(折り合いのつけ方や感情のコントロール、うまく伝える方法)
⑦不安の対処法
⑧生活リズムや服薬管理
などです。
ご家庭によっても求められていることは様々ですので、各ご家庭の想いや必要なことを確認しながら進めさせていただいています。
1人1人が社会に参加し、自立し、健康に生きていってもらいたいなと願っています。