お知らせ


2025.12.05

「自分を認めること」

こんにちは。訪問看護ステーションしんえいです。

私たちは日々さまざまな悩みを抱える方と関わっていますが、
その中で特に多いのが、
**“自分を認められない”**
という苦しさです。

「うまくできない自分が嫌だ」
「失敗ばかりで自信がない」
「他の人と比べてしまう」
「頑張っているのに評価されない」

こうした思いを抱えたまま過ごしている方は多く、
年齢や特性に関係なく、誰にでも起こりうることです。



## 🌱 自分を認めることが難しい理由

自分を認めることは、シンプルなようで、とても難しいものです。
その背景には次のような理由があります。

* 過去に失敗や注意を繰り返され、自信を持ちにくい経験を積んできた
* 完璧主義で、少しの失敗も許せない
* 家族や周囲からの期待が大きすぎる
* 自分のペースで成長できた経験が少ない
* 他人と比べる習慣が身についてしまっている

「自分を認めることが苦手」というのは、
その人の努力不足ではなく、**背景がある“心のクセ”**なのです。



🌿 自分を認めるための第一歩は「気づくこと」

自分を認める力は、いきなり身につくものではありません。
最初のステップは、
**“自分の良いところに気づく習慣”**をつくることです。

訪問の場では、私たちスタッフが、
その人が普段気づけていない「できている部分」を一緒に見つけていきます。

* 最後まで話を聞けた
* 今日は起きる時間がいつもより早かった
* 苦手な場所でも頑張って行けた
* 優しく声をかけられた
* 前より少しだけ落ち着いて話せた

どれも小さなことですが、
こうした積み重ねが“自分を認める力”につながります。



🌈 「できないこと」よりも「できたこと」を見つける

自分を認められない人は、
できなかった部分にばかり目が向きがちです。

しかし、できなかったところばかり見ていては、
どれだけ頑張っても「自分はダメ」と感じ続けてしまいます。

だからしんえいでは、
**「できたこと探し」**を大切にしています。

* 昨日より単語が覚えられた
* 苦手な宿題に少し取り組めた
* いつもより静かに過ごせた

こうした変化を一緒に言葉で確認することで、
本人の中にゆっくりと“自己肯定感の芽”が育ちます。



🌿 人と比べない、自分のペースを大切にする

他の人と比べると、
ほとんどの場合、自分が劣っている面が目につきやすくなります。

しかし成長のスピードも、得意・不得意も、
人によって全く違います。

訪問看護では、
**「昨日の自分」と比べる視点**を育てます。

「今日は先週より落ち着いていたね」
「前より家を出られる時間が早くなったね」
そんな“自分基準の成長”を積み重ねることが、
自分を認めるための大きな力になります。

自分を認めることは、一気にできるようになるものではありません。
しかし、小さな「できた」を積み重ねることで、
自己肯定感はゆっくり育っていきます。

訪問看護ステーションしんえいは、
“ありのままの自分を大切にする力”を育てるお手伝いをしています。

「自分を認められない」
「つい自分を責めてしまう」
そんな苦しさがあるときは、どうぞ気軽にご相談ください。
あなたのペースで一緒に歩んでいきます。