お知らせ


2024.07.17

作業療法って何だろう

こんにちは。訪問看護ステーションしんえいです。

今週は「作業療法」について説明させていただけたらと思います。

当ステーションでも、作業療法士が訪問に伺っています。
お話をしていて「理学療法士と作業療法士の違いって何ですか?」という問いがあります。
今回は、作業療法というものを知ってもらい、必要としている方がいらしたらぜひ作業療法を活用していただけたらと思っています。訪問に焦点を当てて説明していきます。

作業療法とは、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す(日本作業療法士協会の作業療法の定義より)。

ここでいわれている、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為とは、「料理をすること」「仕事に行くこと」「友人とカフェでお話をすること」「学校に行く」などがあげられます。同じ活動でも、人によって意味や価値、目的は千差万別です。例えば「学校に行く」という行為一つを取ってみても、ある方にとっては、「勉強が好きだから行く」また、ある方にとっては「友だちと外で遊びたいから行く」「皆行っているかた行く」など、「学校に行く」という目的は個人によって変わってくることが多いです。

作業療法では、何かしらの原因(人と関わることが苦手、教室が怖い、集会にいると疲れるなど)で、日々の生活に支障がでている方と(満足感や自己肯定感の低下)関わらせていただいています。また、乳幼児期・児童思春期(小学~高校生)の時期の方とは、ご家族様と一緒に、教育という部分にも携わらせていただいています。

訪問では、その方が「したい」「やりたい」ということを大切にしながら、一緒に作業を行い、色々な気づきを得てもらえるような関わりを意識しています。自分の得意なことや好きなこと、長所、苦手な部分など、一つの作業を通して知っていくことで、自己分析が進みます。
知らなかった一面を知ることで、自分の良さを実感したり、不安になりやすい場面の特徴に気づくことができたりします。何度も繰り返すことで自己理解が深まっていき、自分を環境に適応させることもできるかもしれません。
私もまだまだこれからですが、訪問先の方たちのおかげでたくさんのことを学ばせていただいています。
全ての人が「健康・幸福」でいられるように願っています。

以上、簡単ではありますが、作業療法の説明とさせていただきました!

ぜひご活用ください!当ステーションでもお待ちしています!